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着物マメ知識 COLUMN

振袖の着付けの必要なものを解説!仕立てに時間がかかるものには注意しましょう!

2023/02/17

着物マメ知識

成人式では振袖を着たいけど何から準備を始めればよいか分からないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
振袖を着るためには、実はとても多くの物を準備する必要があるのです!
また、振袖は1年前から準備を始めないと間に合わないという可能性も!?
振袖の着付けに必要なものとその役割、仕立てに時間がかかるものについて解説します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

□振袖の着付けに必要なものと役割

成人式に振袖を着るためには、どのような物を準備しておく必要があるのでしょうか。
必要となるものとそれぞれの役割について解説するので、確認しながら準備をしてみてくださいね!

・振袖
振袖は未婚の女性だけが着用できる格式の高い着物。
和装で成人式に出席するのであれば、振袖を着用することになります。
振袖は袖を振ることに由来して名づけられました。
袖が長いことが特徴です。

・袋帯
袋帯はフォーマルな場面で締めるものです。
表には模様があり、裏は無地となっていることが特徴です。
なんと長さが4メートル以上もあるのです!
そのため、華やかな帯結びを作れます。

・帯揚げ
帯毛があることで、帯枕を隠してくれます。
見える部分は少ないものの、着物を引き立てるためのアクセントに!
また、帯が下がらないように帯結びを支える役割もあります。

・帯締め
帯の真ん中で結んで、コーディネートを引き締めてくれます。
以前は、シンプルな帯締めが主流でした。
一方で、最近は柄も色も華やかで飾りがついているものが多く、帯まわりを華やかにできます!

・帯板
帯にしわが寄らないように、美しいシルエットを作ってくれます。
帯の間に挟んで使用します。

・帯枕
帯結びの土台となります。
飾り結びを支え、帯結びの土台となります。

・半衿
半衿は半分しか見えないことから、このように呼ばれています。
衿元のアクセントになりますよ!

・伊達衿
重ね衿とも呼ばれることがあります。
配色が豊かで、半衿に重ねることで華やかさを引き出します。

・衿芯
半衿の下に入れて、長襦袢をきれいに整えます。
長襦袢の衿が綺麗にできていると、衿元がとても美しくなるのです!

・長襦袢
振袖の下に着る着物です。
必ず振袖の袖丈に合わせた長襦袢を着用するようにしましょう。

・肌襦袢
和服のためのアンダーウェアです。
肌と着物が直接触れないように着用します。

・足袋
振袖に合わせる場合は、原則白い足袋を着用します。
足袋にはサイズがあるため、確認して選びましょう!

・着付け小物
腰紐、コーリンベルト、伊達締め、三重紐、補正パッドなどが必要です。
これらは、振袖を綺麗に着用するために必要となります。

・装飾品
髪飾り、ショール、バッグ、草履などがあります。
振袖の柄に合わせて選ぶと、きっと素敵な着こなしができますよ!

準備しなければならないものは、レンタルするのか購入するのかによっても変わります。
レンタルする場合には、下着類、肌襦袢、補正パッド、足袋などを準備する必要があります。
購入する場合には、小物類なども準備しましょう。

□仕立てに時間がかかるものには注意

仕立てにかなり時間がかかるものもあります!
そのため、早くから準備を始めるべきものもあるので注意しましょう!

例えば、振袖は呉服店の込み具合など状況によって異なります。
最短だと一週間で準備できる場合もありますが、生地の刺繍や染めから仕立ててもらうと最長だと1年ほどかかる場合もあるようです。
一般的には、2カ月から3か月程度かかると考えておきましょう。

着物を仕立てるためには、反物を準備します。
これは、お母様やお祖母様の反物が家で眠っていることもあるかもしれません。
無い場合には、呉服店で購入できます。
それらを、呉服店や仕立て屋で仕立ててもらうことになります。

採寸から行い、生地には模様を入れることも可能です。
相場はピンキリで、一般的には3万円程度かかるでしょう。

仕立て方は、手縫いとミシンを使用して仕立てる方法があり、手縫いのほうが費用は高くなります。
ミシン縫いは丈夫ですが、それは着物の場合には欠点となってしまうのです。
着物は何度もほどいて仕立て直しができますが、ミシン縫いで仕立ててしまうと、ほどいて仕立て直しができなくなります。
そのため、ご自身に合った方法を選ぶようにしましょう。

帯は、振袖に合わせて仕立てることが多いです。
振袖と違って寸法が定められているため、採寸を行う必要はありません。
好きな柄を決めてから、芯を入れて仕上げてもらうことになります。
振袖ほど時間がかかることはありません。

成人式は特別な日であるため、慌てたくはないもの。
時間に余裕を持ち、必要なものは事前に準備しておくことが大切です。

□まとめ

成人式で初めて着物を着るという方は、初めて耳にするものも多くあったのではないでしょうか。
こんなに多くのものを準備するのは大変そうだと思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、そのような方も心配不要です!
遊楽市では成人式に向けて振袖の準備をサポートいたしますので、成人式を控えている方はぜひ当社までご相談ください。

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