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着物マメ知識 COLUMN

振袖の色にはどんな意味がある?紫の振袖が似合う人の特徴を紹介!

2022/12/29

着物マメ知識

成人式でほとんどの女性が装う振袖ですが、特徴的な形や色に込められた意味はご存じでしょうか。
振袖の形や使われる柄・色について知ることで、自分の願いや思いを込めた一着を選べます。
今回は、成人式を控える女性、またそのご両親へ向けて、振袖に込められた意味や振袖が似合う人の特徴をご紹介します。

 

振袖の役割、振袖の色の意味について

そもそもの振袖の役割

 

振袖と言えば、特徴的な長い袖ですよね。
袖丈を長くして袖と身ごろを縫い付けないことでできる、この長い袖の部分を「振り」と呼びます。
「振り」があることで身ごろに空気が入りやすく、通気性を高めて身体の熱を逃がしやすいというのが振袖の特徴です。

 

そのため昔は、活発に動き回り熱を発する子どものための着物とされていました。
現在では華やかなデザインが印象的な振袖ですが、元々は機能性重視の装いだったのです。

 

また、「振る」という行為には古来より、厄を払ったり神に祈ったりする意味合いが込められています。
そのため時代が移ろうにつれて、振袖は厄除けやお清めの象徴となりました。
お祝い事で振袖を着ることが、人生の節目や門出に際し、身を清め、厄を払うご利益だとされるようになったのもこのためです。

 

さらにその後「振る」という行為は、意中の人を振り向かせるご利益があるとして、若い女性の間で流行しました。
このことから振袖は未婚女性の装いとして知られるようになったのです。

 

振袖の色の意味

 

色とりどりで華やかな振袖ですが、色によってそれぞれに意味や役割があります。
色ごとに込められた意味を知ることで、より自分に合った振袖を見つけられるでしょう。

 

桃色⇒女性らしく、かわいらしい色。可憐さや柔らかい印象を与えます。
赤色⇒太陽や火の色であることから神聖な色とされ、厄を払うという魔除けの意味が込められています。
緑色⇒自然や植物を連想させる色。穏やかな癒しと安定感を表します。
青色⇒美しい空や海を連想させる色。冷静さや知性を表し、落ち着いた大人のたたずまいを演出します。
紫色⇒世界共通で高貴とされている紫色は、優雅さや高級感、エレガントさを感じさせます。
白色⇒清らかで、何ものにも染まらない白は、汚れないものの象徴。無垢で清楚な印象を与えます。

 

紫色の振袖が似合う人の特徴とは?

 

世界的に高貴な色として知られる紫色ですが、紫色が似合う人とはどのような人でしょうか。
ここでは紫色が似合う人の傾向を、3つの特徴に分けてご紹介します。

 

1つ目は、美的感覚に優れている人です。
紫が似合う人は、お洒落な人が多い傾向にあります。
デザイナーやスタイリストといった美容関係の職に就いている人も多く、無難なファッションよりも自分らしいファッションを好みます。

 

2つ目は、ミステリアスで高嶺の花のような人です。
紫が似合う人は、ミステリアスで近寄りがたい印象を持たれることが多いようです。
高嶺の花的な雰囲気がかえって人を惹きつけ、憧れを持たれます。

 

3つ目は、大人っぽくて知的な人です。
古来より日本では、紫は位の高い貴族や優秀な学者、僧侶などが身に付ける色とされてきました。
そのため、現在でも紫には大人っぽい魅力や知的なイメージが定着しています。

 

4つ目は、色白で寒色が映える人です。
どちらかというと、青みがかった肌で寒色系が似合う人に紫色が似合う人とされています。
ただし一方で、どんな肌でも似合う紫があるともいわれます。
一口に紫といってもさまざまなバリエーションがあるので、自身の肌のトーンに合った紫を選びましょう。

 

紫の振袖の種類について

 

高貴な色、お洒落で大人っぽい人に似合う色、というと尻込みしてしまうかもしれません。
しかし一口に紫色の振袖といっても、柄や色味によってかなり印象が変わります。
想像以上に紫色の振袖にはバリエーションがあるので、自分のイメージに合う振袖も選びやすいでしょう。

 

深い紫に流れるような花柄

 

深く濃い紫には、より華やかな花柄を取り入れるのがおすすめです。
入れすぎるとごちゃごちゃしてしまいますが、流れるように描かれた柄を選ぶことで華やかさを保ちつつ、すっきりと魅せられます。

 

赤紫にぼかしと同系色の柄

 

個性的なぼかしの色を取り入れ、さらに柄のトーンを揃えることで上品な印象の振袖になります。
また、赤よりの紫を使うことで自然に肌の色と馴染ませられます。

 

深みのある紫に鮮やかな柄

 

深みのある紫に明るい色の道長取りを入れ、色鮮やかな花柄を散りばめることで圧倒的な華やかさを演出します。
深い色味の地色でも、明るい色や柄を取り入れることで、落ち着きに負けない優雅な印象を与えられます。

 

まとめ

 

今回は、成人式を控えた女性やそのご両親に向けて、振袖の成り立ちや似合う人の特徴をご紹介しました。
種類が豊富でどうしても迷ってしまう振袖選びですが、込められた意味を知ることで自分に合った一着を見つけられるでしょう。
振袖選びでお困りの際は、お気軽に当社までご相談ください。

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