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柄が少なめの振袖が人気に!着こなし方を解説します!

2022/11/17

着物マメ知識
振袖といえば大きな花柄をイメージする人が多いですが、近年、柄が少なめの振袖がトレンドになっています。
今回はそんな柄が少ない振袖について紹介していきます。
 
 

振袖の模様付け

 
 
着物は絵羽模様という独特の方法で模様付けされます。
これは縫い目で柄が途切れないようにした模様付け方法です。
柄が途切れない模様であることから、高い技術とかなりの時間がかかるため、格式の高い着物に施されることが多いです。
振袖もこの絵羽模様です。
 
 
絵羽模様に花柄や水玉模様などの特定の柄はありません。
絵羽模様が施される着物や振袖は祝い事の時に着るもののため、花柄が多いです。
絵羽模様にも3種類あります。
 
 
1つ目は総模様です。
総模様は着物全体に絵羽模様が施されたもので、縫い目があっても模様がつながるようになっています。
この総模様は花嫁の色打ち掛けや振袖で使われることが多いです。
 
 
2つ目は方裾模様です。
肩裾模様とは、襟や胸、肩に絵羽模様が施されているものを指します。
現在、振袖の多くがこの肩裾模様です。
振袖の他に、訪問着に使われています。
 
 
振袖は未婚の女性が着るものですが、訪問着は未婚の人も既婚の人も着られるもののため、結婚後は振袖の袖を短くして訪問着として着ているという人も多いです。
 
 
3つ目は裾模様です。
裾模様とはその名の通り、裾にだけ絵羽模様が施されているものを指します。
この裾模様は留袖に使われることがほとんどです。
留袖は既婚女性の第一礼装と言われていますが、未婚女性でも着られる着物です。
 
 

柄の少ない振袖の特徴と選び方

 
 
振袖と聞くと、着物全体に模様や柄が入ったものをイメージしがちですが、柄の少ない振袖は昔からあります。
 
 
柄の少なさをさまざまで、柄が完全に入っていない色無地の振袖や吉祥分紋などの地紋を入れたもの、ぼかしを入れてグラデーションにしたもの、色無地に同じ色の糸で刺繍を加えたもの、年齢を重ねて袖を短くしても着られるようにしたものなどがあります。
 
 
最近は柄のついていない振袖も人気が出てきて、見かけるようになりましたが、一昔前はあまり見る機会はありませんでした。
柄の少ない振袖の着られるようになった最近は、デニム地や総レースなど今までとは違う素材を使ったものも増えています。
 
 
バリエーションが豊かになり、振袖選びがさらに楽しくなっています。
柄が少ない振袖を選ぶときに重要になってくるのがどの色にするかです。
柄が少ない分、地色の色によって見る人に与える印象を大きく変えます。
これは柄の少ない振袖の大きな魅力でしょう。
 
 
レッドやブルーなどのはっきりとした色を選ぶと、色無地でも地味にならず、華やかな印象になりますよ!
グリーンやイエローはくすんだ色味のものが多いです。
大人っぽさを演出したい人や小物に力を入れたいという人におすすめできます。
ブラックはクールでカッコよく仕上がることに加え、小物や髪色、メイクの自由度も高いです。
 
 
ホワイトやピンクはレースやパイル地といった個性的な素材が多く、人とかぶらず、個性を全面に出したいという人におすすめできます。
ここで紹介した色の他にもたくさんの色が登場しています。
 
 
自分が気に入った振袖を着るのが一番!
いろんな振袖をみて気に入るものを探しましょう!
 
 

柄の少ない振袖の着こなし方

 
 
柄の少ない振袖は帯や小物によって全体の印象を大きく変えられます。
帯を振袖と同じ色にすればワントーンコーデになり、すっきりとした印象を与えられます。
同じワントーンコーデでも色によってその印象が変わるのも面白いポイントです。
ホワイト系のワントーンコーデは、清楚で透明感のある印象を与えます。
 
 
ブラック系などの濃い色のワントーンコーデは、クールで大人っぽい印象を与えます。
最近の人気色であるくすみカラーのワントーンコーデもおしゃれに仕上がります。
ワントーンコーデと言っても、全てを同じ色にしてしまうと全体的にぼんやりとしてしまいます。
 
 
色の数を抑えつつ、小物や髪色、メイクなどに振袖と相性がいい色を採用することでいいアクセントになり、おしゃれさは増します。
 
 
また、振袖とは違う色のシンプルな帯を合わせるのも全体的にすっきりしていいでしょう。
振袖をシンプルにした分、帯や小物を目立たせるコーディネートもおすすめです。
大胆な花柄が施された帯や吉祥文様などが入った袋帯を採用すると、上品さをトレンド感の両方を演出でき、とてもおしゃれです。
 
 
また、モダンなデザインの帯や小物をコーディネートの差し色として使えれば、全体的にはっきりとします。
 
 
柄の少ない振袖にすることで、小物はかなり自由度が高いです。
市松模様やストライプ柄など割と派手な見た目の小物でも、コーディネート全体のいいアクセントになるでしょう。
 
 

まとめ

 
 
今回はそんな柄が少ない振袖について紹介しました。
髪色や小物にこだわりがあるという人は柄が少ない振袖を試してみてください。
新潟で振袖レンタルを考えている方は当店にご相談ください。
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