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結婚式で訪問着を着られる方必見!帯の結び方をご紹介します!

2022/08/04

着物マメ知識

訪問着は、その上品さから多くの女性が憧れるもの。
訪問着を着こなすために大切なのはその帯の色。
しかし、通常の服とは大きく異なるため色を合わせるのはとても難しいですよね。
この記事では、訪問着の種類やデザイン、帯の結び方を解説していく。

 

訪問着の種類や格、訪問着を着て行ける場所についてご紹介!

訪問着とは、「絵羽模様」という着物の縫い目にまたがって模様を描いた着物を意味する。
ドレスと同じ感覚で着ることが多く、お呼ばれしたときに使うことが多いでしょう。
紋付訪問着はひと段落上の準礼装にあたり、紋なしの訪問着はお正月や披露宴に着ることが多い。

訪問着は、紋がついているかどうかによっても着ていく場所が異なる。
行き場所による訪問着の違いを紹介していく。

結婚式や披露宴では、女性らしい華やかなデザインを選ぶべきだ。
結婚式の場合には、紋付を選ぶ。
また、披露宴であれば紋なしの訪問着で問題ない。

子供の入学式や卒業式には、紋なしのシンプルな訪問着にしよう。
あくまでも主役は子供であるため、目立ちにくいものがおすすめ。
華やかなパーティーや食事会では、紋の有無などは気にせずに自由な訪問着を着ることができる。

 

□訪問着の結婚式にふさわしいデザインとは?

結婚式にふさわしい訪問着を紹介していく。
基本的には、様々な訪問着の種類の中でも結婚式に着ていくものは自由だ。
しかし、色々な訪問着があるので迷ってしまう可能性も・・・。

招待された会への訪問着は、淡く、明るいカラーがおすすめ!
結婚式に着ていく際には、着てはいけない色もあるので注意しましょう。

赤やオレンジ、金野などの色は、花嫁が和装の場合に被ってしまう可能性がある。
主役となるべく被らない色を選ぼう。

マナー的な着物であれば白や黒も問題なく着ることができる。
ただし、白の場合に赤やオレンジ、金と同じように花嫁と被ってしまうので注意しましょう。
また、黒も親族が着ている「黒留袖」とも被るので避けたほうが良いかもしれません。

柄は、古風なものを想像する方が多いですが、デザイン性の高い今風のものもある。
さまざまな柄の中でも結婚式にピッタリなのは「古典柄」という伝統的な柄だ。
「古風柄」とは縁起の良い鶴や亀、季節ごとの花などが基調でめでたい柄、とされている。

「桜柄」は、春に取り入れたくなってしまいますが、試験不合格の時などに「桜散る」と言われていることから縁起が悪いとされている。
気にする方もいるのでなるべく避けよう。

結婚式においては、紋が一つ以上がふさわしいとされていますが、訪問着の場合には、紋なしにすることが一般的だ。
友人として招待されたときには紋なしの訪問着で良い。
しかし、スピーチなどをする役割がある時には、紋ありのほうがふさわしいとされている。

帯の選び方も重要である。
結婚式の訪問着に主に合わせられるのは「袋帯」と言われる格式高い帯だ。
帯の表と裏が輪になっていて袋のように見えることから「袋帯」と言われている。
「名古屋帯」は「袋帯」よりも格が下がりますが、その中でも豪華な古典柄の「織り名古屋帯」であれば、結婚式にふさわしいと言える。

 

□訪問着の着付けの帯の結び方の手順を解説!

訪問着の帯の結び方を紹介していきます。
基本的には、帯の位置に帯板を付ける。
帯は、手先の部分を半分に折り、手幅の長さになるようにとる。
とった手先の部分を背中中心に身体を一周するように回す。

その上から帯を巻く。
この時に一度脇のところで帯の高さをしっかりと確認しよう。
少し帯を高めの位置にすると良い印象になる。

ここで、帯を一度締める。
手先を折り返した部分に右手の親指を入れる。
そして、左手で帯の下線を持ちながら帯を締めよう。

次に帯の幅出しをする。
左手で帯を持ち、右手を帯の中に入れて少しずつ幅をだす。
段違いになるようにしよう。
幅出しの長さは個人差がありますが、約1.5~2cmが一般的だ。

左右同じ幅になるように意識しよう。
幅出しまで終わったら、右手で下の部分をしごいて形をつくる。
上と下をそろえるように帯を巻く。

そして、帯を締める。
後ろに帯を回して内側に三角を折る。
右手で帯が緩まないように注意しながら手先のピンチを外す。
右手で手先の端を持ち、帯を締めよう。

背中の真ん中で手先を下に、たれの部分を上にできるだけ小さくねじる。
ねじった手先の部分は輪が下になるようにして、先ほど巻いた帯の下線とそろえて下側と合わせて止めておく。
ねじったたれの部分を綺麗に広げよう。

枕の位置とたれのながさを決めて柄を表に大きく三角形に折る。
枕の平な部分を上にして、凹んでいるほうを下にして、三角形に折り曲げたすぐ上の部分に置く。
枕の位置を変えないように注意しながら、枕の上に帯のたれ先をかけていく。

つくったお太鼓を背中に、左右のしわを取りながらセットする。
帯枕の紐を前に持っていき、しっかりと結ぶ。

枕の紐を結ぶ。
何回か引きながら結ぶことでほどけないようにする。
帯上げを半分に追って帯枕を隠れるようにかけよう。
一枚目のたれを人差し指1本分の位置に持ってきてたれを跳ね上げ内側に折る。
たれを押し付け、前に紐を引っ張り、結ぶ。

手先のピンチを外して折り返す。
反対側から手を入れて引き抜く。
これで完成だ。

 

まとめ

今回は、結婚式に着ていく訪問着について解説しました!
結婚式は、あくまで花嫁が主役なので目立ちすぎない程度にきちんとした訪問着で行きましょう。

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