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着物マメ知識 COLUMN

卒業袴をお考えの皆さんへ!レトロな着こなしで一目置かれる卒業式に!

2021/02/20

着物マメ知識

皆さんは「レトロデザイン」と聞いて具体的にどのようなデザインかイメージできますでしょうか?
「単語自体は聞いたことあるけど、イメージしづらい」という方も多いでしょう!
そんな方に向けて、レトロデザインの特徴と柄を紹介します。
卒業袴をレトロに着こなして、卒業式を楽しみましょう!

 

 

レトロデザインの特徴

 

「レトロ」とは古いものを好む、という意味です。
レトロデザインの特徴は以下の3つです。

 

レトロデザインの特徴大胆 / 単調 / 余白

 

1つ目は「大胆」です。
卒業袴における大胆とは、大きな柄のことを言います。
花柄や水玉模様などが袖の真ん中にあると、大胆に感じますよね。

 

2つ目は「単調」です。
ここでの単調とは、柄が等間隔であったり、デザインがわかりやすかったりすることを意味します。

 

3つめは「余白」です。
柄と柄の間に見える着物の色の面積が大きければ大きいほど、着物をレトロに見せられます。
一方で、余白が少ないと、モダンの雰囲気が大きくなってきます。

 

つまり、卒業袴をレトロに見せたいなら、柄を大胆で単調に、そして余白を大きくすることを意識すると良いですね!

 

 

レトロな柄の具体的な例

 

レトロな柄として挙げられる例は以下です。

 

レトロな柄 幾何学模様 / シンプルな花柄 / 赤矢羽根柄(あかやばねがら)

 

それぞれの柄の特徴を掘り下げていきます!

 

1つ目は幾何学模様です。
幾何学模様は1種類の模様が規則的に配列したもので、単調な印象が強く、レトロな雰囲気を醸し出してくれます。
具体的にはストライプやドット、ブロックチェックなどがあります。

 

2つ目はシンプルな花柄です。
重要なのがシンプルであるという点です。
あまりに花柄がリアルに描かれていると、逆にモダンの雰囲気が強くなります。
簡略化されたデザインの花柄にすると、レトロな雰囲気を出すことができますよ!

 

3つ目は赤矢羽根柄です。
これは正統派レトロで、女性の持つ奥ゆかしさを演出できる柄として人気があります!
矢の上部につける矢羽(やば)の模様を規則的に配列させたもので、江戸時代から使用されています。

 

江戸時代には大名家の奥女中の制服の柄として利用されていたため、歴史から見ても、赤矢羽根からはレトロだと言えますね!

 

 

まとめ

 

レトロデザインの特徴と柄を紹介しました。
昔を思い出させてくれるレトロスタイルは学生から非常に人気です!
今回紹介したレトロデザインの他にもいろいろなデザインがあるため、興味を持った方はぜひ調べてみてください。
大胆、単調、余白の3つを意識しながら、レトロデザインの柄を取り入れて、卒業式を一生の思い出にしましょう!

 

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